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めちゃくちゃにする。

実は、みんなが苦労して作った曲を、僕がめちゃくちゃにする役割を担っていると勝手に思ってるんです。

めちゃくちゃにするって言うと、語弊があると言うか、何やったらちょっとアタマおかしい感じがするんですが、でもそれはあながち嘘でも大袈裟でもなくて、まあもうちょい具体的に言うと、「汚す」と言うか、良い意味で「ラフにする」と言うか、普通に制作するとある程度まともな綺麗な演奏やアレンジにまとまってしまうんです。
これは別にエラそうにするつもりも調子に乗ってるつもりも全くないんですが、僕たちくらいの年齢というかキャリア?になってくると、まあそれが普通なんです。むしろこの歳で普通にやって激ヘタやったらもう辞めた方がいいかもしれない(笑)

でも、普通に綺麗に上手にできてしまうと全く面白くない。特にココノエの様なちょっと不思議な音楽は、歌のメロディだけじゃなくて色んな音のカケラや配置を楽しんでもらいたいという意図で作ってるので、常にワクワクする様な工夫や、ある意味「イビツさ」が欲しいんです。

そうなってくると、僕の出番だと勝手に思ってます。なぜならバカだから。うん、もうちょい柔らかく言うと子供だから、かな。

なんて言うか、説明がちょっと難しいんですが、僕の頭の中っていうのは常に「子供の絵」みたいな物が浮かんでて、それは「バランス良くバラバラ」もしくは「無茶苦茶だけど整理されてる」状態なんです。その感じをいつも音にも求めて精進してるんですが、未だ完璧だと思えるものが作れたことが無いくて、でも毎回の制作時は、毎回発売させてもらってるアルバムにおいてはそれを少しでも表現しようとしているんですね。

で、ココノエにおいてもそれをすごく追求する役目が僕だと思ってます。
なので、例えばココノエのメンバーのミムラシンゴが綺麗に完成度の高いかっこいいデモを作ってくれたら、それを「バランス良くバラバラ」もしくは「無茶苦茶だけど整理されてる」状態に崩す様に頑張ってます。笑
ごめんなさい。でも、「好きにしていよ」と言ってくれる素晴らしいメンバーです。

あっ、そういえば、「バランス良くバラバラ」もしくは「無茶苦茶だけど整理されてる」状態っていうのは、もうちょっとかっこ良く言うと「不均衡な秩序」とも言えるかもしれない。僕のソロ作品の3rdアルバムは『不均衡の秩序と世界』と言うタイトルで、それはココノエのボーカル高山奈帆子が付けてくれた凄い題名なんです。さすが、よく分かってくれてるなぁ、としみじみ思い出しました。

なので、メンバーの中で一番子供なのは僕かもしれないです。
僕の特性というか個性というか、そう言ったものは、メンバーの皆さんのあたたかい理解の中で成り立っているんです、と言う良いお話でした。